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DL同人は世界に通用するのか? 

■ ダウンロード同人委託販売サイトと同人サークルにおける、海外市場と販売の現状を考察します。

 海外向け(英語)に同人作品をダウンロード販売をしているのはDLsite.com(English)のみです。現在(2007/4/5時点)の作品登録数12795本(国内21098本)、サークル登録数4766(国内と同数)、ユーザー登録数4952人(国内123735人)、メールマガジン登録数5583人(国内57314人)となっています。

 DLsite.com English 累計ランキング
1位 DL:5571 Feel the Flash! HARDCORE - Kasumi - (English version)
2位 DL:1912 Flash CG collection - Tifa (20 years old) Core
3位 DL:1503 MetaDoll 3D CG collection 1 (English language version)
4位 DL:1046 Flash CG collection - Tifa (20 years old) Wet
5位 DL:878 Rondo [PunyuPuri] -School Hentai Animation-

 サークルSawatexの「おさわりFLASH★HARDCORE ~霞~」の英語版、「Feel the Flash! HARDCORE - Kasumi -」がダントツです。英語翻訳された作品であるとい事と、CuriousFactoryInc.の運営するサイト「アキバ・エンジェルズ」でオススメ紹介されている事が理由ではないでしょうか。基本的に言語が分からなくてもエロさが伝わる2D・3Dの動画作品がよく売れています。

● DLサイトの海外登録窓口を担当しているCuriousFactoryInc.にインタビューを行いました。以下はその抜粋です。
・現在は海外からの作品はオリジナル作品のみを扱っている。
・作品のローカライズサービスは企業向けのみ。
・海外サークル作品の日本語サイトでの販売もある。
・国外からの登録は欧米以外に、南アフリカ共和国やブラジルからもある。
・DLsite.comクラスのアキバ系デジタル商品委託販売サービス事業者は海外にはまだ無い模様。
・まだ海外の同人で委託販売を意識して活動しているサークルは少ない模様。

 インタビューの詳細は「続きを読む」をクリックして、ぜひご覧ください。

 これから徐々にですがサークルは国外ユーザーも視野に入れた作品制作を、ユーザーは海外サークル・作家を意識して購買していく事になるでしょう。DLサイトがCuriousFactoryInc.という海外窓口を作った事によって、少しづつ変化は起こっています。おそらく海外ユーザー登録数が2~3万人を超えたあたりで、その変化は分かりやすいダウンロード数の増加で見えてくるのではないでしょうか。
 CuriousFactoryInc.の担当様から、ご丁寧なお返事をいただきました。ありがとうございました。
 

■ CuriousFactoryInc.へのインタビュー

Q1.CuriousFactoryInc.様の事業内容で、ダウンロード同人委託販売サイトで販売されている作品が見られます。株式会社エイシス様とのプロダクト・ローカライズ事業提携の結果と思いますが。それとは別に発注をすれば、個々の同人作品を英語に翻訳していただけるのでしょうか?
A1.現在は企業向け(BtoB)ローカライズサービスのみを行っています。

Q2.アメリカにて活動なされている事と思いますが。日本国外から見てDLsite.com様のような同人作品を委託販売したり、ダウンロード購入したりするサイトはどれくらい認知されているものなのでしょうか?
A2.現在、日本のアニメ風タッチの同人作品を扱い、DLsite.comほどの規模でデジタル商品委託販売サービスを行なっている事業者は海外にはまだ無いと把握しております。
 前例がほとんど無いので、今回DLsite.com様を通して海外クリエイターの皆様にこのような販売、商品提供の場を提供できることを嬉しく思い、そして今後大きく認知されていければ幸いと思っております。

Q3.3月12日からCuriousFactory様を通じての、日本国外からのサークル・作品登録をDLsite.com様が始めましたが。登録状況はどんな感じなのでしょうか?
A3.アメリカとヨーロッパからの登録が多いですね。
また、南アフリカ共和国やブラジルといった欧米以外からの登録もございます。
各国のカルチャーが作品に少しは反映されるかもしれませんね。
今からどのような作品が出てくるかとても楽しみにしております。

Q4.日本国外のサークルに対しての、登録をお願いするといった営業活動はされているのでしょうか?
A4.現在のところ、クリエイター様に直接登録をお願いするといったアプローチはしておりません。
プレスリリースやクリエイター間の口コミ、フォーラム等で情報が広がっているという感じでしょうか。

Q5.同人とは違うDLsiteProfessionalで扱われるような商用作品や、コスプレ写真・動画の登録は受け付けないのでしょうか?
A5.現時点ではまだそういった企画はございません。

Q6.これはDLsite.com(株式会社エイシス)様に質問するべきなのかもしれませんが。CuriousFactoryInc.様が受け付けたサークルの作品は、日本国内向けに翻訳し販売されたりするのでしょうか。
A6.作品の内容にもよりますが、海外サークル様が日本語サイトでの販売を希望している場合は、なるべく要望にお答えできるよう努力しております。

Q7.非常に根本的な事を聞くようで恐縮なのですが。萌え・オタク系のアダルト(hentai)同人作品というのは、日本国外で受け入れられるほど市場があるのでしょうか?
A7.海外(特に弊社が位置するアメリカ)では、日本に比べ、パロディ作品といった二次創作物に対しての規制が厳しい状態です。その為、海外クリエイターは二次創作物による「萌え」作品をリリースすることが難しいというのが現状です。現在弊社では、海外からの作品はオリジナル作品のみを扱っております。

 日本国外でもアニメやマンガは大きく普及されており、「萌え」といった言葉もコアな海外オタクにはずいぶん認知されてきております。そして最近では、さらにコアなアダルト系アニメやマンガの人気も伸びています。アニメコンベンションやウエブサイトで好きな日本のゲームやアニメのキャラをテーマにしたイラストを公開いているクリエイターも多く見られます。

 ただ、同人作品を作ることをまだ「趣味」として活動している人が多く、 「お客様に購入してもらう」事を目的とした作品作りをしている人がまだ少ないように思えます。お金を払って作品を買って頂く訳ですから、作品にもクオリティ意識を持つようにならなければいけません。委託販売といったサービスと、クリエイターやファンが集まれる場所(DLSite,comEnglishサイト)があることで、お互いの作品から刺激を受け、クリエイターの皆様の創作活動と作品に対する意識を高めて頂きたいと思っております。そして何よりも、作品を作ることを楽しんで頂き、「販売」というゴールを目指し、少しでも活動経費を得て頂ければというのが弊社の思いです。
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[ 2007/04/05 20:40 ] DL同人考察 | TB(0) | CM(0)

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